MENU

司法試験予備校おすすめ比較ランキング!現役合格者が選ぶ4社と選び方

私は、予備試験やロースクール受験に特化したノウハウが詰まった予備校を上手に活用して、最短で合格を目指すのが一番効率的だと考えています。そうでないと、時間も人生も費やした挙句、その努力すら水の泡になってしまいかねません。

だからこそ、私は「お金を払ってでも、時間を節約して合格率を高め、最短ルートで合格する」ことをおすすめしています。

ただ、初学者にとって「どの予備校を選べばいいのか」は正直わかりづらいですよね。周囲の友人から評判を聞くのも良い方法ですし、上位校の説明会に参加するのもアリだと思います。

でも、友人が実際に予備試験に合格していない場合、その口コミが本当に的を射ているのかは判断が難しいです。予備校の説明会でも、自校の良い部分しか話されないので、正直あまり参考にならないかもしれません。

そこで私は、実際に合格した立場から、各予備校の特徴について批評を交えながらご紹介していこうと思います。

ここでは、伊藤塾、辰已法律研究所、アガルートアカデミー、資格スクエアの4校を比較していきます。

目次

予備校の特徴


伊藤塾の特徴

まずは伊藤塾です。ここは司法試験予備校の中でも老舗として有名です。

私は経済学部出身ですが、大学時代に伊藤塾に通いながらロースクール受験の勉強をしていました。

伊藤塾の特徴は、大きく2つあります。

1つ目は、塾長である伊藤真先生が憲法を教えてくれる点です。憲法の講義は厚みがあり、リベラルな思想も交えた内容で進むので、興味を持ちながら受講できると思います。他の講師陣もリベラルな思想を持っており、「法律家を育てる」という気概を強く感じる予備校だと私は思います。

2つ目は、実務家の先生が直接教えてくれる点です。他の予備校では、講師が司法試験予備校専任で、弁護士としての実務経験がない方も多いですが、伊藤塾では現役の実務家が教鞭をとっています。

法律は抽象的な話が多いですが、実務の観点や経験に基づいて教えてくれるため、具体例を交えながら学べて、初心者にも理解しやすい内容になっています。

ただし、難点を挙げるとすれば、他の予備校と比べて受講料が高めに設定されている点でしょう。コスト面には注意が必要です。


辰已法律研究所の特徴

続いては、辰已法律研究所です。ここも伊藤塾と並ぶ老舗予備校のひとつです。

辰已の良さは、何といっても情報量の多さにあります。司法試験受験に関するノウハウが豊富で、伊藤塾と同じくらいの蓄積があります。

具体的には、「答案練習(答練)」の採点表や、司法試験の問題集にその強みが表れています。答練の採点表は本試験を意識した流れと構成になっており、非常に精巧です。

もちろん、本試験とまったく同じとは言えませんが、辰已の答練で合格点を取れるなら、本試験でも合格圏内に入る可能性は高いと思います。

また、短答式試験の過去問に関する教材も充実していて、「短答過去問パーフェクト」や「分析本」などは市販の参考書として非常に使いやすいです。私自身も受験時代にこの2冊には本当にお世話になりました。

ただし、余談ですが「肢別本」で過去問を解くのは絶対にやめた方がいいです。木を見て森を見ず、という勉強法に陥りやすく、合格から遠ざかる原因になります。

辰已の注意点としては、講師陣の実力にばらつきがある点です。どの先生が良くてどの先生がイマイチか、というのは公には言えませんが、私のおすすめは福田先生です。

福田先生は、司法試験に関する知識やノウハウがしっかりしており、本当に頼りになる存在です。

私は3回目の受験で合格できましたが、その時は福田先生の「藤連セット講座」を受講しました。やるべきこととやらなくていいことの区別が明確になり、無駄な努力を減らすことができたのです。

合格までの道筋を明確に示してくれる講義でしたので、特にリベンジ組の方には強くおすすめしたいクラスです。

アガルートアカデミーは、工藤北斗先生が立ち上げた、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長している新進気鋭の司法試験予備校です。もともと工藤先生はLECの柴田クラス出身で、LECで教鞭を執っていましたが、今から5年ほど前(正確には4〜5年前だったと思いますが)にアガルートアカデミーを立ち上げ、独立されました。ですので、歴史としてはまだ5〜6年程度の比較的新しい予備校です。

アガルートアカデミー

アガルートアカデミーの特徴を2つご紹介します。

まず1つ目は、工藤北斗先生の講義が、他の予備校とは異なり、基本的な法律知識に加えて、精神的・理論的な議論にも踏み込んでくれるという点です。多くの予備校では、昔ながらの講義スタイルが多く、論証も自分で補わなければ実践的なものにならないことがよくあります。また、精神的な議論がまったく触れられていない講義も多いため、全体をある程度勉強してきた方にとっては、物足りなく感じるかもしれません。

その点、アガルートアカデミーの講義では精神的な議論にも言及されており、講義を重ねるごとに深みが増す内容になっています。私自身も「総合講義100」を受講しましたが、基本を押さえつつ、理論的な議論にも触れられる講義内容で、本当に勉強になりました。

2つ目の特徴は、アガルートアカデミーのテキストがフルカラーで非常に見やすいという点です。これはおそらく業界初の試みで、非常に工夫された構成になっています。こうした点からも、まさに新進気鋭の司法試験予備校だと感じさせられます。従来の老舗予備校とは一線を画すアプローチですね。

このように人気のある予備校ですので、現在も受講生が急増しており、今後もますます増えていくのではないかと思います。

LEC

では、次に4つ目。次にご紹介する予備校はLECです。

正直に言って、LECは工藤北斗先生が独立された後、以前ほど魅力的な予備校ではなくなってしまった印象があります。現在は矢島先生が講義を担当されていると思いますが、私自身は矢島先生の講義を聞いたことがないので、良し悪しについては何とも言えません。

ただ、工藤先生が独立されてから、LEC出身の合格者の話はあまり聞かなくなったように思います。そういった意味でも、以前ほどの存在感はなくなったのではないかという印象を持っています。

矢島先生の講義そのものについては私が知らないので、ここでは深く言及しないようにします。

続いて5つ目、四谷スクエア(資格スクエア)についてお話しします。

資格スクエアもアガルートアカデミーと同様、5年ほど前に設立された新興勢力です。鬼頭先生が代表を務めており、他の予備校とは異なり、インターネットを活用した授業を展開しています。そのため、料金面では他の司法試験予備校に比べて安価です。

講師陣には、伊藤塾出身の高野先生、吉野勲先生、そして加藤先生がいらっしゃいます。加藤先生は伊藤塾で教鞭をとられていたわけではないですが、非常に有名な講師です。司法試験・予備試験の講義は主にこの3名が担当しているようです。

私自身がロースクールを受験する際には、伊藤塾で高野先生と吉野先生の講義を受けていましたが、どちらも非常に教えるのが上手く、評判通りの先生方だと感じました。

また、加藤先生は労働法で1位合格された実績があり、その講義には特に定評があります。実は加藤先生も一度不合格を経験されており、3回目の受験で全体36位という高順位で合格されています。ですので、司法試験に再チャレンジされる方にとっては、失敗談や成功談を直接聞ける貴重な講義になると思います。

いかがでしょうか?各予備校の特徴が見えてきたのではないでしょうか。

最後に、私の中でこれまで紹介した予備校をランキング形式でまとめておきます。

第1位:アガルートアカデミー
料金の割に質が非常に高く、工藤先生の講義は一度受ければその価値がわかります。無駄のない講義内容で、圧倒的におすすめできる予備校です。

第2位:伊藤塾
実務家の先生が直接教えてくださり、毎年多くの合格者を輩出しています。講義には定評がありますが、料金がかなり高めです。費用を気にしない方にはおすすめです。

第3位:資格スクエア
費用が比較的安価で、ネットを活用した授業が魅力的。講師陣も実績があり、特に加藤先生の講義は注目です。

第4位:辰已法律研究所
情報量が豊富で、答練や過去問も非常に充実しています。ただし、講師陣にややばらつきがあり、選ぶ講師によって講義の質に差が出る点に注意が必要です。

第5位:LEC
かつては有力な予備校でしたが、工藤先生の独立以降、やや存在感が薄れた印象があります。矢島先生の講義については未知数です。

これから予備校を活用して予備試験やロースクール受験を目指す方々の参考になれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次