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裁判員候補者の通知が届いた!驚いたときの対処法と辞退の方法を解説

突突然、裁判所から裁判員候補者名簿のお知らせが届いたら、正直びっくりしますよね。私も最初は、「自分に関係あるなんて…」と戸惑いました。何をすればいいのか分からず、不安になるのも無理はありません。

この記事では、裁判員制度の仕組みや選ばれる流れ、辞退できる条件、そして実際に選ばれた場合にどうすればいいのかまで、具体的にお話しします。読み終えるころには、きっと気持ちが少し楽になるはずです。


目次

裁判員制度はなぜ始まったのか

裁判員制度は、私たち国民が刑事裁判に参加し、裁判官と一緒に事件の判断をする制度です。有罪か無罪か、また有罪ならどんな刑罰にするかを、一般市民の視点から判断することが求められます。

この制度の目的は、法律の専門家だけではなく、普通の人の感覚も裁判に取り入れて、より公平で分かりやすい裁判にすることです。

対象になるのは、殺人や放火、危険運転による死傷などの重い事件です。万引きや軽い暴力などの事件は含まれません。


裁判員候補者になるまでの流れ

裁判員候補者は、毎年秋ごろ、選挙権のある20歳以上の人の中から、コンピューターでランダムに選ばれます。

その年に裁判があると、さらに候補者の中から抽選で選ばれた人に、裁判所から手続き日のお知らせが届きます。その通知を受けた人は、決められた日に裁判所へ出向き、面談などを受けたうえで、裁判員に正式に選ばれるかが決まります。

ここで辞退の希望があれば、事情を説明して申し出ることができます。


裁判員に選ばれたら何をするのか

裁判員は、事件に関する証拠や証言をしっかり聞き、被告人が本当にその罪を犯したのかを考えます。これを「事実認定」といいます。

そのうえで、有罪と判断された場合には、どのくらいの罰が適切かを話し合います。これが「量刑」です。裁判官と一緒に真剣に意見を交わし、最終的な判断を下す責任があります。

例えば、殺人事件であれば、被告人の動機や状況、反省の様子なども考慮して、刑の重さを決めることになります。


裁判員と裁判官の違いとは?

裁判官は法律の専門家として、裁判全体をリードします。一方、裁判員は法律の知識がなくても、常識や生活感覚をもとに判断する立場です。

構成は、裁判官3人、裁判員6人の計9人。全員で議論を行い、多数決で判断します。ただし、法律の使い方などの専門的な部分は裁判官が担当します。

私たち市民が加わることで、より柔軟で人間味のある裁判が行えるようにしているんですね。


評議と守秘義務について

裁判の最終段階では、裁判官と裁判員全員で話し合いをします。これを「評議」と言います。

この評議の内容は、裁判が終わったあとも絶対に口外してはいけません。たとえ家族であっても、何を話したかを言ってはいけないと法律で決められています。

この守秘義務は、一生続きます。少し重く感じるかもしれませんが、裁判の公正さを守るためには必要なルールです。


辞退できる主なケース

裁判員に選ばれても、すべての人が必ず参加しなければならないわけではありません。法律で、辞退が認められる条件がいくつか定められています。

例えば、

  • 70歳以上の方
  • 最近5年以内に裁判員や検察審査員を経験した方
  • 大学生などの学生
  • 妊娠中、病気やけがで出席が難しい方
  • 介護や育児で外出が難しい方

このような理由がある場合、事情を説明すれば辞退できる可能性があります。仕事が理由でも、業務がどうしても外せない場合は認められるケースもあるようです。


辞退手続きの流れ

辞退を希望する場合、裁判所から届く質問票に理由を記入します。必要に応じて診断書や会社からの証明書なども添えることになります。

注意していただきたいのは、返送の期限がある点です。期限を過ぎてしまうと、辞退が認められにくくなる可能性があるので、できるだけ早く対応してください。


最後に伝えたいこと

裁判員制度は、自分には関係ないと思いがちですが、実際には誰にでも通知が届く可能性があります。私もそうでした。

ですが、仕組みを理解しておけば、急に通知が来ても慌てずに対応できます。この記事が、あなたの不安を少しでも減らせたらうれしいです


裁判員に選ばれたときの生活と費用

裁判中の生活への配慮はあるのか?

もし私たちが裁判員に選ばれたとしても、過度に心配する必要はありません。裁判所では、生活面でのサポート体制が整っています。

たとえば、会社員であれば「裁判員休暇」として休むことができ、会社がそのことを理由に不利益な扱いをするのは禁止されています。これは法律でしっかり守られているんです。

また、小さなお子さんがいる方や、介護が必要なご家族がいる場合でも安心です。必要に応じて、託児や介助の手配について裁判所が検討してくれます。

裁判の期間は数日から長くても数週間ほどですが、もし遠方から通う必要があったり、夜遅くまで裁判が続いた場合は、裁判所が宿泊施設を手配し、費用も負担してくれます。

私自身、最初は不安もありましたが、こうした配慮があると知って少し安心できました。

裁判員に支払われる費用について

裁判員として参加した場合、日当・交通費・宿泊費が支給されます。これらは「協力のお礼」として支払われるもので、所得税はかかりません。

日当は、裁判に出た日数に応じて決まった金額が支給されます。具体的な金額は地域や日数によって異なりますが、私が調べた限りでは1日あたり8000円程度のケースが多いようです。

交通費は自宅から裁判所までの往復分が支給されます。公共交通機関だけでなく、自家用車を使った場合のガソリン代なども対象になります。

また、宿泊が必要になった場合も、その費用は裁判所が全額負担してくれるので、金銭的な心配はほとんどありません。

公平な判断をするための心構え

裁判員として一番大事なのは、偏見を持たずに公平に判断することです。

私たちは法律の専門家ではありませんが、証拠や証言に基づいて冷静に考えることが求められます。たとえば、テレビやネットで見た情報に引っ張られず、法廷で見聞きした事実だけをもとに判断することが大切です。

法廷では、裁判官から証拠の見方や考え方のヒントももらえますので、それを参考にしつつ、自分の良識に照らして判断していきましょう。

分からないことはそのままにしない

私もそうだったのですが、法律の言葉や手続きって難しく感じることが多いですよね。

そんなときは、遠慮せずに裁判官へ質問しましょう。実際、裁判官には裁判員の疑問に答える義務がありますし、質問を通じて新たな視点が生まれることもあります。

納得しないまま結論を出してしまうと、後で後悔するかもしれません。分からないことは素直に聞いて、自分の中でしっかり理解してから判断するようにしましょう。


よくある質問とその答え

裁判員候補者名簿に載ったら必ず裁判に出るの?
いいえ、名簿に載っただけでは決まりません。事件ごとに抽選が行われ、選任された場合のみ裁判員になります。なお、70歳以上や病気・介護など事情がある場合は、辞退も認められます。

仕事や学校は休める?給料はどうなるの?
はい、法律により休むことができます。企業や学校は不利益な扱いをしてはいけないと定められています。また、裁判に出た日は日当が支給され、交通費や宿泊費も出るため、経済的負担もほとんどありません。

裁判で知ったことを家族に話してもいい?
いいえ、話してはいけません。裁判員には守秘義務があります。たとえ家族や親しい友人でも、裁判内容を話すことは禁止されています。これは裁判の公平性を守るための大切なルールです。


まとめ

裁判員制度は、私たち一般市民の視点を裁判に取り入れるための大切な仕組みです。最初は不安もあるかもしれませんが、生活への配慮や経済的な支援も用意されているので、安心して参加できます。

公平な目で事実を見つめ、分からないことは遠慮なく質問しながら、自分なりにしっかりと向き合うことで、司法に関わる貴重な経験ができると思います。

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